編み物と卑屈

アラサー女性の生活と思考、そして時々心理学

ご機嫌リストを作る

久々のブログ更新となりました。
ここ一週間ほど、落ち込むほどではないのですがなんだか疲れていて、ゆったり無理せず省エネで過ごしています。


3月~4月は、気温も環境も変化しやすい時期です。
暖かくなったと思ったら寒くなったりして、気温の変化に体力を奪われます。
卒業や入学、就職、異動など、生活の環境が変わるという人も多いでしょう。
また、落ち込みやすい冬から、少し意欲がわいてくる春に移行していく過程の中で、焦りやイライラも感じられやすいようです。

新しい環境、新しい季節に向かう中で、気持ちや心のバランスをとっていく必要があります。

 

 

気持ちのバランスを崩しやすいこの季節。
私個人の体感として、そして心理士としても、おすすめしたいのが、「ご機嫌リストを作る」という作業です。
自分がご機嫌になれたり、落ち着くようなもの、こと、そして頼れるリソースを書き出しておくのです。


たとえば私の場合は、

 

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<ご機嫌リスト>
●ご機嫌になれること・もの
・毛布を触る、匂いをかぐ
・ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる
・編み物に没頭する
・好きなゲームの画集を眺める
・パートナーさんにハグする
・手の込んだ料理を作ってみる
・空を見上げる
・マカロンを食べる
・ぐーっと背伸びをする

●頼れるリソース
・困ったら、家族やパートナーさんに相談できる
・いっぱいいっぱいになってしまったら、チャットや電話で、相談窓口に相談できる
・心のことは、カウンセリングや病院で相談できる
・仕事のことは、同じ仕事をしている友達に相談できる
・転職のことは、以前相談した人事コンサルタントさんや、新しいエージェントに相談できる

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という風に。


なるべく具体的に、思いつく限りたくさん書いておけるとよいでしょう。
どんなに些細なことでも、どんなに変わったことでも構いません。


好きな芸能人の写真を見て気持ちが上向きになるならば、それはあなたの大切なリソースです。
思いっきりあくびをしてみたり、変な顔をしてみてすっきりするならば、それも大切です、リストに入れておきましょう。 
自分だけのリストなのですから、人目を気にせず書き留めておけるとよいです。

 

生活の中で、「なんか楽しいな」「幸せだな」と感じたら、どうしてそう感じたのか(たとえば、「おいしいご飯をたべたから」「気温が暖かいから」「友達とたくさん話したから」)振り返って、リストに書き留めます。

どんどん更新していきましょう。


(「ご機嫌リスト」というのは私が勝手につけた名前です。皆さんも、自分が気に入る名前をつけてみてくださいね)

 

 

こういうリストを作っておくメリットは、以下の2つです。


・落ち込んだときの道具箱となる
人間、落ち込んでから気分転換の方法を考えようとすると、存外エネルギーを使うものです。
落ち込んでいるときには視野が狭まってしまい、どうしたら自分の気持ちが上向きになるか、何を自分は心地よいと思うか、わからなくなってしまうのです。

そうなったときに備えて、事前にご機嫌リストを作っておくのです。
落ち込んだときはリストを見て、今この状況でできそうなことを、とりあえず(ある程度機械的に)やってみる。
何もせずに落ち込んでいるよりは、「とりあえずこれをやろう」という選択肢が決まっていることで、落ち込みから抜け出せる確率が高くなります。
ご機嫌リストを、上手な気そらしのための道具箱にしておきましょう。

 


・お守りになる
リストを書いておくことで、私たちは、案外自分がご機嫌になれる方法や、頼れるリソースがたくさんあることに気づきます。
これは大切な気づきです。

「自分がご機嫌になれる方法、心地よいと感じられるものは案外たくさんある」「いざとなったら、相談できるリソースがある」と気づくことができます。
こういう感覚を持つことは、メンタルヘルスにおいてとても大切なことです。
そして、この感覚は、今後生きていくための重要なお守りにもなるのです。

 

 

以上、ご機嫌リストは、作っておいて損はありません。
自分がご機嫌になれる方法を思い浮かべてリストを作ること自体、結構楽しい作業ですし、すっきりしますよ。

 
自分だけの素敵なリストを活用して、この時期を乗り切っていきましょう!